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「要するに書くのが面倒なんでしょう!言い訳しないで下さいっ!!」
完璧に怒ってしまった詩織に、佐伯先生は優雅に紅茶を飲みながら肩を竦めた。
……君以外の生徒には興味ない、と言ったつもりがどうやら伝わらなかったらしい。
まあ、いいか、と思いつつカップを置く。……真剣な口調で『そのままの先生が好きです』なんて言いながら、真っ赤な顔をして見上げてくる彼女には二度とお目にかかれないかもしれない。
むくれてそっぽを向いてしまった詩織を見ながら、佐伯先生は再び、溜息をついた。
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