運命の日

5/26
前へ
/79ページ
次へ
━2日前━ 「麻美、話がある…」 珍しく改まって私の前に正座して座る父。 …の横には母が正座している。 二人の神妙な顔からして、楽しい話ではないことはすぐに分かった。 「どうしたの?急に。二人して改まっちゃってさー」 私は重たい空気を打ち消そうと、わざと明るく応えた。 「落ち着いて聞いてくれ。実は…」 何? もしかして離婚とか!? 喧嘩はしょっちゅうだけど、仲だけは良いと思ってたのに。 それとも何? 何かのドッキリ? 「実は父さん、リストラされたんだ。」 は?!
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

236人が本棚に入れています
本棚に追加