第1話 出逢い

6/17
前へ
/21ページ
次へ
学園の敷地内の芝生は整っていて花や木々も綺麗で、上品な感じだ。 舞「……。」 隣を見れば菜乃華は黙々と歩いていた。 そんな歩く姿も、凛としていて格好良く… ―――綺麗だった。 舞「それにしても…、まさかこんな所に呼ばれるとは予想すらしてなかったよ。」 菜乃華「此処の理事長は気に入れば簡単に入学させるからな。」 舞「ふーん。すっごい優しそうな感じの人みたいなんだね!」 菜乃華「優しい…か。」 ―――気晴らしに近いがな。 舞「え…っと。最初は理事長さんの所に行くべき…かな?」 手紙にも"最初に私、理事長室まで来て下さい。"って、書いてあるし…。 菜乃華「理事長室まで…って、あいつは己に剣を突き付けられたいのか。」 舞「へ…?」 溜め息を吐きムスッとする菜乃華に首を傾げながら見上げた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加