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2人は、"風蓮学園"に辿り着いた。
余談だが、途中の道での会話を紹介しよう。
―――――――
舞「あ!此処で道が分かれてる…。」
菜乃華「方角的に右だろう。」
舞「え、左でしょ?」
菜乃華「…(明らかに左は真っ暗だが…。)そうだな。左かもな。」
舞「了解♪」
―――――…
その道での出来事は……
語るまででもない。
菜乃華「(まぁ…、何だかんだで着いたがな。)」
舞「予想以上に大きいんだねー…。」
唖然とした表情で門と中の遠くに広がっている建物を見ていた。
菜乃華は興味無さそうに見つめ2、3メートルある門を軽々しく飛び越えてしまった。
菜乃華「どうした?早く飛び越えろ。」
舞「いやいや。門は飛び越えるんじゃなくて、開けてもらうか開けるでしょ。」
有り得ないと言うかのような苦笑いを浮かべながら無理だと言った。
菜乃華「此処は基本的に門を開けないんだ。全生徒が寮だし、大抵の欲しい物は学園内で手に入るからな。」
舞「なるほどね…。けど、飛び越えるのはもちろん…よじ登るのも無理みたい…。」
立ち竦み肩を落とす私に、菜乃華は真っ直ぐと
菜乃華「じゃあ、こうするしかないな。」
刃が蒼い剣を2本手に持ち、構えたと思ったら…
シュッ…
切るような音の後に、カランッと乾いた音が聞こえた。
菜乃華「これで通れるだろう。」
少し屈んで通れるぐらいの穴が目の前に出来た。
舞「あ…ありがとう…。」
唖然としながらも穴をくぐり抜け、学園の中に入った。
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