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テイルス「でも、猫はとても気まぐれで人見知りなんだ。だから僕は猫の居場所を知らない」
マリア「じゃあ、その猫さんには会えないじゃない」
テイルス「そうだね。でも、会う方法はあるよ」
マリア「じゃあ、それを教えてちょうだい」
私は早く聞かせてちょうだいと言わんばかりに聞いた。
テイルス「僕は猫については詳しく知らないんだ。
この道を歩いていくと、キノコの森と呼ばれる場所があるんだ。そこの赤色に黄色の水玉模様のキノコがあるんだが、そこに物知りなハリネズミがいる。彼に聞くといい」
マリア「分かったわ。ありがとう」
私は軽くおじぎをして、そそくさと薄暗い森の小道を小走りで進んだ。
テイルス「そうか。アリスの夢は始まってしまったんだね」
テイルスは、マリアに聞こえないようにそっと呟いた。
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