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マリア「うわぁ!!」
私の目の前に広がってきたのは右も左もキノコ、キノコ、キノコ………
しかも私の身長をゆうに越えるものばかりだった。
まさに"キノコの森"と呼べる場所だった。
マリア「なんて素敵な場所なんでしょう!!」
その不可思議で幻想的な風景は私の好奇心を燻り、冒険心を駆り立てた。
大きなキノコに小さなキノコ、細いキノコに太いキノコ………
あら、こんなところに変な形のキノコもあるわ。
あっちのキノコは光ってる。
ぁあ!!面白い!!!
私の心はまるでおかしくなってしまったように高揚していた。
だって、こんなに楽しい気持ちなんだもの!!
……でも、本来の目的は物知りハリネズミを見つけることよ。
目的を忘れてはいけないわ。
私は深呼吸をして、気持ちをシャンとした。
確か………赤色をベースにした黄色の水玉模様のキノコだったかしら……。
辺りを見回す。
周りのキノコはみんな柄というものは無く、単色のものばかりだった。
これなら見つけやすいわ。
私は見落とさないように慎重に、ゆっくりと森の奥へと歩いた。
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