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???「やあ、アリス」
やはりあの人影は物知りハリネズミらしく、姿はテイルスや音速針鼠を思わせるようだった。
でも毛色は灰色がかったような白っぽい色で、トゲらしきものはおでこのあたりから五本広がるようにあるのと、頭の後ろの方に二本あった。
胸のところにはフサフサの白い毛が生えている。
マリア「ごきげんよう。あなたは物知りハリネズミさん?」
私はぺこりと会釈をすると、一応確認のため、聞いた。
シルバー「そうだ、アリス。オレは物知りハリネズミ。
シルバーというものだ。君をずっと待っていた」
マリア「待っていた?何故、私がここにくると分かっていたの?」
私はその不可解な言動に思わず首をかしげた。
シルバーはニコッと笑うと、キノコから飛び下りて、私の目の前にふわりと着地した。
イエローカラーのきれいな瞳がよく見えた。
シルバー「オレは物知りハリネズミだからな。アリスのことはよく知っているよ」
マリア「あら、おかしな話ね。いくら物知りでも初対面の人のことは分からないと思うわ」
シルバー「初めて会った人のことは知らない。だけど、アリスのことは分かるよ」
マリア「………………」
この世界はホントにおかしな人達ばっかりね!!
もう気にしないことにするわ!!
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