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シルバー「それで、アリスは猫に会うのか?」
マリア「そんなことまで知っているのね。
ええ。そうよ。
シルバーさんは猫さんに会う方法を知っているんでしょう?それを私に教えてくださらない?」
シルバー「…………やっぱり会うのか…。音速針鼠を追うためか?」
マリア「……ええ」
シルバーはどこか寂しげな表情で言った。さっきのテイルスと同じように。
シルバー「そうか……。
でも、アリス。猫に会うにしても音速針鼠を追うにしても知識が必要だ。だが君はあまりにも無知だ。とても危険だぞ?」
"危険"
その言葉がやけに引っ掛かったが、私は続けた。
マリア「それでも追いかけたいの。
ねぇ、お願いよシルバーさん。その知識っていうのを教えて?」
シルバー「……………そうだな。
アリスの意向は変えられない」
マリア「?」
シルバー「わかった。では、君に知識を与えよう」
シルバーはかしこまった口調で言うと、続けた。
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