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マリア「……そう?
………で、この石をどうすればいいの?」
シルバー「ぁあ。アリスは、この石を七つ集めるんだ。
七つ集めるときっと猫が現れるはずだ」
マリア「七つ……ここには二つあるから、残りは五つ…。
残りはどこにあるの?」
シルバー「それは分からない」
マリア「そんな…!!じゃあ探せないじゃない!!」
叫ぶように言った私に、シルバーは優しく答える。
シルバー「大丈夫。この石は、石同士で引き合う力を持っているんだ。
それに、アリスなら出来るよ」
急に君なら出来るなんて言われて、私はなんだか勇気が出てきた。
シルバーは続ける。
シルバー「そうだね…。まずは、バラの森のお茶会に行くといい」
マリア「バラの森のお茶会?」
シルバー「この森を真っすぐに行くと、バラの木がたくさんある森に出る。
そこに、三月トカゲの家があるんだ。
あそこにはとても噂好きな三人組がお茶会をしている。話を聞くといい。何か分かるかもしれない」
マリア「この道を真っすぐね。分かったわ。ありがとう、シルバーさん」
私は手に持っている二つの宝石を途中で落とさないようにしっかりとポケットに入れると深くおじぎをして駆け出そうと向こうを向いた。
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