おかしなお茶会

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ベクター「ちょっと待ちなぁ、お嬢ちゃん」 マリア「なっ……なにかしら…?」 ベクター「人生はな、山あり谷あり…。苦労あってこそ欲しいもんが手に入るもんなのさ……」 ベクターはエスピオとチャーミーの手からエメラルドを取り上げて自分が持っていたものと一緒にテーブルの上に乗せながら言った。 ベクター「だからお嬢ちゃんには、この三つのエメラルドをかけて………… なぞなぞを解いてもらう!!!」 マリア「……………………… ……………え?」 チャーミー「わーい!わーい!!なぞなぞだ~い!!」 喜んでいるチャーミーをよそに、私は呆れかえってしまっていた。 エスピオ「ふむ。なぞなぞか。今はすることもないから良いのではないか?」 ベクター「だろぉ? どうだ?お嬢ちゃん。なぞなぞは嫌いじゃないだろう?」 た………確かになぞなぞは嫌いでは無いけど……。 一応、その質問の答えとしては頷くしかなかった。 ベクター「なら、決まりだな!!」 ベクターは嬉しそうにになぞなぞを考え始めた。 今の隙にエメラルドをもらってしまうことも出来たのだろうが、私にはその勇気がなかった。 そんなことをしたらまるで泥棒みたいだもの!! それに、なぞなぞ自体は嫌いじゃないの。 ものを考えるのはとても楽しいわ。 どうせ、答えないともらえないのなら、解いてみせるわ!!
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