不思議の国へようこそ

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………………………… ……………………… ……………あれ? 私はとっさに目をつむって、落下の衝撃に備えていた。 だけど、どんなに経っても落ちる気配がなかった。 私はゆっくりと目を開けた…。 …………え? 目をつむっていて、感覚がなかったのだけれど、決して速く落ちていることはなく、私の体は宙に浮き、ゆっくりと穴を降りていっていた。 どういうことかしら? 原理は分からないし、不思議すぎて疑問がいっぱいあるけれど、私は少し考えて、しかし諦めた。 だって、いくら考えても分からないものは分からないわ。 私はわり切って、そして落ち続けた。
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