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――――どれくらい落ちたのかしら?
時計なんて持っていなかったから時間は分からないのだけれど、もうずいぶんと落ちている。
マリア「それにしても長い穴ね。もう地球の半分くらいまで落ちたのかしら?
この穴はきっと地球の反対側にまでも行けるわ」
私はそんなことを言いながら、下を見た。
しかし、この穴は真っ暗で下には闇しか広がっていなかった。
マリア「それにしてもこの穴、とても暗いのね。
終わりなんて本当にあるのかしら?」
私はなんだか不安になってきた。
しかし、その瞬間、下の方がほんのりと明るくなっているのが見えた。
マリア「!!! 終わりだわ!!」
私は、そのままゆっくりと地面に足をつけ、すぐさま周りの風景を見た。
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