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――――――10:10
――――何処かの線路
日が高く登り激しく地面を照らしていた。
砂漠を通る赤錆がついたレールの上をコンテナ車両が高速で疾走している。
コンテナの上を走っているオレンジ色の囚人服を着た男と『M63』(機関銃)を担いでいる少女‥‥
その後ろで二丁の『ハードボーラー』を乱射している黒い長髪の男が少女に叫んだ。
「アリス!速く走れッ!!追っ手がクソ多い!!」
三人が走っているコンテナに銃を持った警官が登ってくる。
男は登ってくる警官を走りながら撃った。
叫びながら警官は地面へと転がり落ちる。
男のトランシーバーに無線が入った。
最後尾の車両で待機しているフォードからだ。
《ライ!何してる!?
タイムリミットまであと二分だぞ!?》
「分かってるッ!!んなことは!」
ライは乱射し警官逹を食い止める。
「ちッ!!」
身体の数センチ横を鉛の弾丸が後ろから飛んでくる‥‥
「いいか?頭数で負けてる!
弾の数も桁違い!
これが遅れてる原因だ!!
必ず間に合わす黙ってろ!!」
ライはトランシーバーに叫ぶと褐色の砂漠に投げ捨てた。
「奴等を逃がすなッ!至急応援をッ!?」
無線を持った警官の“ミソ”が飛び散る。
「撃て!撃てッ!」
警官逹が後ろを走るライに集中放火を浴びせる。
「Oh!Shitッ!!」
リロードしながら全速で走る。
無数の弾丸がコンテナに穴を開けた。
弾丸を装填しまた追っ手の警官にぶち込むと警官の一人に当たりコンテナとコンテナの間へと落ちていく。
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