着信アリすぎ

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そんなこんなでMと女子高生は仲良く去って行った。 帰り際も頭を下げる女子高生。ハアハア。 バイトが終わって携帯を確認すると何と着信が13件。 直ってねーじゃん!嘘つき! と思いながら確認すると非通知が途中から普通の携帯番号に変わってる。 お…?誰だコレ? 見知らぬ美少女から普通に用事か? なんて思ってかけ直すがでない。呼び出し音はするものの、アウお留守番サービスに繋がれてしまう。 メッセージ残すの苦手な俺はそのまま放置、しようとしたら電話が繋がった。 ザワメキとか学校のチャイムっぽいのが聞こえて「はいはい」。 M!?お前何やってんの!? 「さっき携帯借りた時電話番号見てじゃん。馬鹿だな」 っていやいやいや。そうじゃなくて!と取り乱していると、店長の視線が痛くなってきたので店の外でかけ直して聞いたところ、Mが大量に俺に(授業中に)着信を残したのは、俺の携帯からMの携帯に例の「子」の興味を移すためだったらしい。 一瞬でもMのほうにいけばMがなんとかできるらしく、対処は終わったそうな。 俺の携帯のままじゃ無理なんかと聞いたら「無理ってこたぁないが、多分壊れるよ」とか言われた。 「携帯が」という主語をわざと入れなかったようにも聞こえたが華麗にスルー。 なんでお前の携帯は無事で…とかそこから突っ込んだが、途中で授業が始まったらしく切られる。 今度礼でもしたほうがいいのかと思いつつチャリで走りながら、そういやあいつに携帯番号握られた、と別の意味で洒落にならないことをしたと気付いたりした。 予想通り翌日バイト時間を狙って、留守録に入れられていた怪談。即消去。 Mとの事というよりも、Mに助けてもらった事でした。
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