二人の初恋

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「貴女は、桜子さんとどんな関係なんですか?」 「え?」 「え?…じゃありませんよ。貴女なんですか?」 「なんですかって言われても…私は桜子ちゃんと友達ですが?」 静かで優雅だった甘味処が一瞬にして、火が散る戦場に変わった。 「友達ぃー?だけには見えなかったなぁ僕」 「あははっ、それ被害妄想ですよ」 かなが、馬鹿にしたように笑うと沖田の目がさらに鋭くなる。 「君、言葉遣いに気をつけたほうがいいよ?……あんま生意気だと斬っちゃうから」 だんだん沖田の口調が変わりはじめた…… 怒ってる時の口調だ。 みんなが二人のことを見ているがその視線に気づいているのか。 「貴方、どんだけ上から目線なの?言っとくけど、あたしをナメるとろくなことないよ?」 散っていた二人の花火がより強くなる。 「ふふっ…いいですよ?なんなら、殺りますか?」 「そうね。殺りましょう」 微笑み合い、二人で出口に向かう。 .
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