1817人が本棚に入れています
本棚に追加
/363ページ
「貴女は、桜子さんとどんな関係なんですか?」
「え?」
「え?…じゃありませんよ。貴女なんですか?」
「なんですかって言われても…私は桜子ちゃんと友達ですが?」
静かで優雅だった甘味処が一瞬にして、火が散る戦場に変わった。
「友達ぃー?だけには見えなかったなぁ僕」
「あははっ、それ被害妄想ですよ」
かなが、馬鹿にしたように笑うと沖田の目がさらに鋭くなる。
「君、言葉遣いに気をつけたほうがいいよ?……あんま生意気だと斬っちゃうから」
だんだん沖田の口調が変わりはじめた……
怒ってる時の口調だ。
みんなが二人のことを見ているがその視線に気づいているのか。
「貴方、どんだけ上から目線なの?言っとくけど、あたしをナメるとろくなことないよ?」
散っていた二人の花火がより強くなる。
「ふふっ…いいですよ?なんなら、殺りますか?」
「そうね。殺りましょう」
微笑み合い、二人で出口に向かう。
.
最初のコメントを投稿しよう!