~第一話~

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『――っ』 幸せに、なる。 だから……‥ それまでは… 涙が枯れるまでは… 『は、づき…っ』 あなたを想って涙を流す事を許して下さい。 俺はトイレの個室の扉にもたれかかり、 途切れる事のない涙をひたすら流し続けた...。 願わくば… 今、この場面を葉月が見ていませんように。 葉月が悲しむのは… 嫌だから。 ――なんて。 こんな時にまで、葉月の事を考えてしまう俺は。 …やっぱり重症、だな。
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