7月 補習

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「…さっ清美、帰ろうぜ♪」 隆は話をそらすかのように、屋上から出て行こうとした。 「あ……」 すると隆はピタッと止まり、くるっとあたしを振り返った。 「教師になりたいってこと、誰にも言うなよな!…もちろん、川口にも!!」 …なんだそんなこと。 「わかってるよー!」 あたしは大声で叫んだ。 本当にビックリだった。 隆が、夢を持っていた。 しかも、不良にとって最大の敵である教師に。 夢……かぁ…… あたしの夢ってなんだろう。 ……川口のヨメ?…… いやいや、何言ってんだ! 恥ずかしすぎるだろ/// もう夏休み。 この先の進路… 考えなきゃな……
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