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「♪~♪~♪~」
あたしは‘川口の恋人’という夢に気付き、鼻歌を歌いながら補習に向かっていた。
すると、人気の少ない体育館裏から、何やら声が聞こえる。
不思議に思ってのぞいてみると、そこには深刻な顔をした隆と凛音の姿があった。
「隆君!好きだ!付き合ってくれッ!!」
「凛音ちゃん……」
どうやら凛音が、2度目の告白をしている。
私はバレないように、物音たてないように聞いていた。
「…ごめん。付き合えない」
あ…フッた……
「そう…だよね…2回も悪かった!もう諦めるから…じゃあ」
凛音はそう言って去っていった。
…涙を、流しながら。
すると隆はこっちに歩いて来た。
見つかる!と思って急いで隠れようとしたら、パキッとかえって木の枝を踏んでしまい、音をたててしまった。
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