7月 補習

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「清美……?」 バ…バレた…… 「悪い隆。盗み聞きはするつもりじゃなかったんだ…」 「……見てたか?」 「えっ……?」 「凛音ちゃんとのこと、見てたか?聞いてたか?」 ………??? 「聞いてた…けど…」 「じゃあ清美、俺がなんで告白断ったと思う?」 ????? なんでそんなこと聞くんだ? 「…そんなの、凛音のことが好きじゃないからだろ?」 あたしは素直に答えた。 が、隆は首を横に振った。 「それもあるけど、違う」 「はぁ??」 「俺が断ったのは、清美。俺はお前が好きだからだ」 ザァァァァ… 「えっ……」 木がざわめいている。 あたしの心もざわめいている。 「隆が…あたしを…?」 嘘…だろ……? 信じられなくて、聞き返した。 隆は黙ってコクンと頷いた。 「…!!!」 知らなかった。 隆が…あたしのこと好きなんて。 「ごめん隆……!」 驚きすぎて、こんな言葉しか出ず、あたしは教室に向かって走り去って行った。
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