7月 補習

21/25
前へ
/168ページ
次へ
次の日、あたしはいつも通りに学校へ行った。 すると、校門前でバッタリ隆と出会った。 「隆……」 「清美……」 だめだ、気まずい… でも、ちゃっと言おう。 あたしの気持ちを。 「隆っ。あたし…隆の気持ちには答えられない。ごめん……でも、今までどおり友達でいたい!…ダメか?」 言った!! いっきに言ったぞ!! すると、隆は首を横に振り… 「いいよ。これからも友達だ。何も変わりない」 普通に了解してくれた。 隆…… 「ごめんなっ……」 涙が溢れそうだった。 隆の気持ちを考えると。 きっと、辛いだろう。 苦しいはずだ。 「うつむくなよ清美!友達なんだからさ!笑顔でいろよ!」 「おぅっ…!!」 あたし達は笑顔で川口の待つ教室に向かっていった。
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

155人が本棚に入れています
本棚に追加