7月 補習

22/25
前へ
/168ページ
次へ
ガラガラガラ あたし達は2人そろって教室に入った。 「おっ、来たな♪なんだよ2人そろって~アヤシイな☆」 川口が茶化してきた。 「何言ってんだよ川口」 「俺達はただの友達!」 「なんだ、そーなのか~?」 あたし達は否定したが、川口は納得してない様子。 川口にも、あたしと隆がデキてるように見えてたのかな… ガラガラガラ!! そこへ勢いよくドアを開け、凛音が入ってきた。 「……清美……」 いきなりあたしに顔を向けた。 「アタシまだ、隆君のこと諦めてないから!」 凛音は睨みながら叫んだ。 「い…いや、あたしに言われても……」 相変わらず、敵意むきだし。 パンパンパン!! 「よしっ!今日はラストだし、気合い入れていくぞ♪」 「「「おぅ!」」」 こうして川口の呼びかけで、補習最終日が始まったのだった。 「よし終了!お疲れ様!!」 最終日はいつも以上に集中して行い、早く終ったような感覚がした。 こんなに勉強したのは初めて。 いろんなことがいっぺんに起こった夏休みだった。
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

155人が本棚に入れています
本棚に追加