8月 花火大会

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「ふぅん…清美たちも浴衣着るンだ~」 奈美恵はまじまじとあたしたちの浴衣姿を眺めている。 「ァレ?この浴衣ー…」 「奈美恵!ひとりでスタスタ行かなぃでょ!はぐれるでしょ」 奈美恵が言いかけたとき、優香が奈美恵の後ろから顔出した。 「「「あっ!!」」」 「げっ………」 3人は声を出して驚いた。 優香は顔をひきつっている。 なんと、あたしと優香の浴衣がかぶっていたのだ。 「清美ァンタ…その浴衣どこで買った?」 「ショッピングセンター…」 「ゃっぱ…?まぢぁりぇなぃし↓まさか清美とダブるとわ…」 優香はショックを受けているようだ。 あたしだって嫌だ。 優香のほうが綺麗だから。 あたしのほうが似合ってないから…見比べられる。 この姿、川口には見られたくないなぁ…… 「「はぁ……」」 2人してため息をつくと、それを見た幸子が言った。 「と…とりあえず別れよっか!ね、2人とも嫌でしょ?一緒にいるの」 幸子の提案に、あたしも優香もうなずいた。 だが奈美恵は… 「えー?もう?もっとィロィロ語ろうょ~!!」 「ァンタKY?!ほらっ行くの!ゥチらだけで行動するの!」 優香は奈美恵を引っ張り去っていった。
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