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「ふぅん…清美たちも浴衣着るンだ~」
奈美恵はまじまじとあたしたちの浴衣姿を眺めている。
「ァレ?この浴衣ー…」
「奈美恵!ひとりでスタスタ行かなぃでょ!はぐれるでしょ」
奈美恵が言いかけたとき、優香が奈美恵の後ろから顔出した。
「「「あっ!!」」」
「げっ………」
3人は声を出して驚いた。
優香は顔をひきつっている。
なんと、あたしと優香の浴衣がかぶっていたのだ。
「清美ァンタ…その浴衣どこで買った?」
「ショッピングセンター…」
「ゃっぱ…?まぢぁりぇなぃし↓まさか清美とダブるとわ…」
優香はショックを受けているようだ。
あたしだって嫌だ。
優香のほうが綺麗だから。
あたしのほうが似合ってないから…見比べられる。
この姿、川口には見られたくないなぁ……
「「はぁ……」」
2人してため息をつくと、それを見た幸子が言った。
「と…とりあえず別れよっか!ね、2人とも嫌でしょ?一緒にいるの」
幸子の提案に、あたしも優香もうなずいた。
だが奈美恵は…
「えー?もう?もっとィロィロ語ろうょ~!!」
「ァンタKY?!ほらっ行くの!ゥチらだけで行動するの!」
優香は奈美恵を引っ張り去っていった。
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