廃れ行く栄光(インドラ)

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パーターラに戻ったアスラ達は、怪我の手当てをしながら敗北を悔しがっていた。 「なあなあ、話聞いてくれよ。」 再びアスラAがBに話し掛ける。 「あ?さっきのか?デーヴァが強いのがどうとか言ってたな。けどアムリタ飲んでるからだって事は分かってるし。」 「いや、それもあるんだけどな。原因は人間なんだよ。」 「人間?ああ、あいつらを護る為に力が出てるとか?」 ぶんぶん首を横に振るAさん。 「聞こえてなかったか?人間の声がさ。」 「人間の声?さあ?気づかなかったけど?」 まあ、戦闘中に聞き耳を立てる訳もなく。 ぼんやりしていたAさんが、たまたま気づいただけだったりする。 「人間がな、賛歌を送ってんだよ。あと犠牲もな。」 供物を捧げ、賛歌を唱えて神々に祈る犠牲祭。 その供物と賛歌によって神々は力を得る。 「おいおいおい、ちょっと待て。って事は、犠牲祭を潰しゃ良いって事か?そうすりゃデーヴァに勝てる━━━ってか?」 「多分な。」 AさんとBさんが、顔を見合わせニヤリと笑った。 話を聞いたアスラ達は計画を立てる。 デーヴァの力の源を奪えば勝てるはずだ。 ならば人間の犠牲祭を妨害してやろう━━━。 .
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