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カッ カッ カッ
「なっ、なんだよ!
忘れ物は見つかったんだろ?
早く帰れよ!」
急に歩みよってきたアメリカに驚いたのかイギリスが少し大きな声で言った。
「?何言ってるんだい?
俺の忘れ物はもう一つあるんだぞ。」
アメリカが話しながらイギリスの所までくると、チュッ、とリップ音をたてイギリスの唇にキスをした。
すると、キスされたことに気づいたイギリスは顔を真っ赤にした。
「///バカッ!」
そう言うが、満更でもない様子のイギリスにアメリカがもう一度キスをした。
「ほら、早く帰るんだぞ!
イギリスのいれた紅茶が飲みたいんだぞ!」
「...分かったよ。」
アメリカが左手を差し出せば、イギリスは少し躊躇ったあと、アメリカの手をとった。
「よし、ついでにスコーンも焼くぞ!」
「え~やだよ。君のスコーンまずいじゃないか。」
「なんだと!」
手をしっかりと繋ぎながら帰る二人の背中を沈みかけた夕日が朱く照らしていた。
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