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突然携帯が鳴った
その時我に返り、目の前の状況を始めて理解した
現実を受け止めた時
吐き気
奮え
恐怖
こいつとの想い出
約束
周りのツレの事
いろいろと頭の中を駆け巡った
俺は逃げる事を選んでしまった
逃げ切れる事なんて出来やしないのに…
ただ迷いは全く無かった
鳴り止まない携帯のコール
鳴っては切れ
切れては鳴って
「俺がコイツを殺ったのがバレた?
いや、そんなハズは無い」
思考回路は正常には働いていない
とりあえず携帯を開いてみると、[誠]の文字が出ていた
誠は、俺と死んだコイツと3人で、小学校の頃からの仲間
3人の中で隠し事なんて
した事もされた事も無い
だが、殺してしまった事実なんて話せるハズも無い
だから俺は
そっと電源を落とした…
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