始まりの声

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天使の魔力は血筋に関係が深かった。 魔力の強い家は貴族となり、軍閥となり、 天使軍の幹部となった。 数多の天使は貴族や軍閥との血縁を望んだ。 故に、家柄至上主義となったのだ。 一方、悪魔は天使よりも魔力が劣っていたため、体術を中心とした戦いをしていた。 悪魔界は血筋…それ以前に天使も悪魔も関係なく、力が強いものは上に行けた。 共同戦線を組んでからは魔力の足りない天使が悪魔になることも山ほどあった。 ただ、悪魔界は無情にも、弱いものは全て切り捨てた。弱いものは戦いに敗れ散っていった。 全てが命がけだったのだ。 故に、実力至上主義となった。 人間は科学で争った。 だからより学び、より研究し、より賢いものが上に行けた。 勉強と、体力。 それが人間の全てだった。 よって人間界は英才教育がますます主流となった。 そして過密、且つハードなカリキュラムをこなしたものが軍の指揮を取った。 変わりに大学は理系が中心。 思想は規制され、文系の分野は少しずつ廃れていった。 故に、学力至上主義となった。
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