君を想った日々の記憶Ⅱ

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僕は、彼女への想いを胸にしまいこんだまま、高校を卒業した。 そして、大学2年になった春。 『彼女ができた』 別の大学に進学した悪友から報告の電話があった。 悪友と彼女は同じ大学に進学していた。 そこで彼女と同じサークルに所属した悪友は、彼女から告白された。 彼女への僕の想いを、悪友も知らないから、彼を恨む権利はない。 なによりも、彼女が悪友を選んだのだから。 「そっか…」 消えない想いが、しきりに自己主張してきて、胸が苦しかった。
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