消えたはずだった想いは叫ぶ

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数週間が過ぎて、彼女と悪友の披露宴の案内ハガキが届いた。 レースを模した繊細な模様のハガキで、幸せを感じさせる薄いピンク色をしている。 そのハガキを見ながら、僕は迷っていた。 行こうか。 行くまいか。 彼女の幸せそうな姿をみて安心したい。 いや、諦めをつけたい、と言った方が正しいだろうか。 けれど、出席して溢れる感情をこらえる自信もない。
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