歌に願いを重ねて

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披露宴に行った。 悪友は友達が多い奴だったから、高校時代に出会った人がたくさん来ていて、会場はにぎやかだった。 久しぶりに見た彼女は、ハッとするほど綺麗になっていた。 もう大人だから当然かもしれないけれど、高校時代よりも大人っぽくなって、美人に磨きがかかっていた。 でも、彼女が輝いて見えるのは、きっと、彼女が美人だからでも、ドレスが似合っているからでもない。 彼女が心の底から、幸せそうに笑っているからだ。 僕はそう思った。
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