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「まぁ、おめでとう」
僕は改めてお祝いを言った。
『おぉ、サンキュな』
悪友はいつもの彼のままで言った。
幸せな生活への期待からくる興奮は感じない。
「テンション低いな―。
どうしたの?」
悪友は恥ずかしそうに言った。
『いやァ、実はまだ実感がわかなくてさ』
「そっか。
でも、彼女のウェディングドレス姿を見れば、実感がわくよ、絶対」
僕は悪友の結婚相手を知っている。
彼女は僕や悪友と同じ高校に通っていた。
3人が同じクラスになったこともある。
彼女も友達だった。
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