隕石

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静寂 ここは世界の中枢機関と呼ばれ、全世界の人々が行き交う国、トランジスタ その更に中心にあるトランジスタ国軍基地では、平和に明け暮れる人々が黙々と働いていた 「バネット中佐、お茶をどうぞ」 「あぁ、こりゃどうも」 ここは施設の末端にある事務所 中佐は補佐から熱い緑茶を受け取り、冷ます素振りも見せずグイッと一気に飲み干した 「…ふぅ、ありがとう少慰」 「熱くないのですか中佐?」 「分かってないなぁ少慰、お茶は熱いうちにこの焼けつく喉ごしを楽しむモノなんだ熱うぅっ!!?」 「喉ごしを楽しんでる様には見えませんがね…」 補佐は呆れて湯呑みを下げる 軍の中枢機関とも言える場所でありながら、ここで働く者達を取り巻くのは相変わらず普段の平穏な光景だけだ 中佐は事務所の換気ファンがくるくると回るのを少し眺め、まだ書きかけの書類に手をつける
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