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玄関を出た俺達は学校に向かって走っていた。
すると、突然思い出したのか流が話し始めた。
「そういえば、さっき何かあったんだろう?
詳しく話せよ。
じゃないと、…親友やめるぞ!」
半分いじけた感じで流は俺に向かって叫んだ。
「はは、それは困るな。実は…。」
俺はさっき突然現れた人物のこと、ケルのことを話した。
俺が話している間、流は大人しく話を聞いていてくれた。
話が終わると困った顔をしたように見えたが、それも瞬きをする時間程度で俺はその表情が意味する事がその時は分からなかった。
「しかし、ケルが人に変身できるとは…あと、ゼウス?っつうと、ギリシア神話に出てくる神様の名前だっけ?
それに…冥王ハデス?
なんだろうな~、この現実離れした感じは…。
で、嵐はどう思った?」
「俺は…」
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