第二章 前世の夢

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“天聖学園高校”―――。 嵐たちが通っている学校で、街の中心から少し離れたところに学園はある。 少し交通の便は悪いが、郊外と言う事もあって学園の周りは緑に囲まれて自然豊かな環境で、校舎はもちろん高級ホテル並みに大きく、グランドも野球・ソフト・テニス・サッカー・陸上等が、そして体育館もバスケ・バレー・卓球等、また別に武道場もある。 そして、一番他の学校と違うところは講堂がギリシア建築のパルテノン神殿みたいな外観である。 日本にはないよな? さっき少し触れたが、天聖学園は流の―――斎賀一族が経営する私立学校だ。 だが、理事長―――流の一番上の兄である斎賀慎―――が変わった人?…う~ん、なんというか困った人なんだ。 そのせいか、他の学校に比べると規則とかあってないようなもので、遅刻をしてもお咎めはなしのはずなんだが…1限目が始まっていると言うのに、俺と流は二人揃って理事長室のソファーに座っている。
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