第一章 奇妙な体験

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(…いつもの夢か。) 俺は相良嵐。天聖学園高校に通う2年生だ。 軽く自己紹介をすると、回りの人達の評価は『成績優秀、スポーツ万能』らしい。 けど俺は自分の出来る事をやっているだけだからなぁ~ピンとこないな。 見た目? 見た目は自分では普通と思っているが、これも回りの人達は全否定してくる。 親友が言うには 『お前は自分の事が分かっていない!この鈍感ヤロー!』 だそうだ。どうやら、容姿端麗の枠に当てはまるらしい。 自己紹介はこのくらいにして… 俺は、物心付いたときから毎晩夢を見る。 最初の頃は影がボンヤリしていただけなんだけど、成長するにつれて人型になり、今日に至っては、言葉も表情も見えるようになってきた。 (何か、懐かしいし、見覚えはあるんだが…。 思いだせん。 とりあえず、目が覚めたから、素振りでもするかな。)
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