マグス結成

4/6
前へ
/36ページ
次へ
-ヴァレッタの滝- 「着きましたわね…」 ヴァレッタの滝に着いた私たち。しかし、フェリシアの姿は見当たらない。 「フェリシア居ませんね~」 「油断するな。どこかに隠れているのかも。どこだと思うランド?」 「知るか」 スコットの言う通り。 気を抜くわけにはいかない。 「うわあぁぁぁぁ!」 …誰? …ああ、ネイサンか。影薄いから気付かなかった。 というかさっきの悲鳴は…? 「フェ、フェリシアだ!」 それを早く言いなさいよ! と言いかけたけどそんな場合じゃない! 「前線は俺たちが引き受ける!お前らは援護を頼む!」 「わ、分かりましたわ!」 「…後ろは二人に任せましたわ。フェリシア…、潰す」 「ふぅん…、お前らがマグスか。マギでもないやつらが、この僕に歯向かおうなんて美しくないね」 しゃ、喋った? フェリシアなのに? 「そうそう、僕はフェリシアじゃない…、アルケーだ!」 そういうと アルケーは持っていた鎌を素早く振り回した。 「ぐわあぁぁぁ!」 「きゃあぁぁぁ!」 「クロエ!スコット!ランド!」 見たことの無い一撃。 前線の四人がやられてしまった… 「あっけないなぁ…、もう少し楽しませてほしいんだけど…」 「あ…、ああ…」 さっきの一撃でエマが怯えている。 あぁ…、モフモフしたい…。 「次は楽しませてもらえるかな…?」 モフモフしたいとか思ってる場合じゃなかった。 アルケーはエマに向かって歩き始めた。 「い…、いやぁ…」 エマは恐怖で足がすくんでいる。 私が… 私がエマを守らないと… 「ま、待ちなさい!私が相手よ!」 「ふぅん…、仲間を守る、美しいねぇ…。なら、お望み通り…」 「ケ、ケイト…」 正直怖い。 体の震えが止まらない。 でも… 今エマを守れるのは私しか居ないんだ… その時…
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加