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-教官室-
突然ベルガム教官に呼び出された。クロエやエマ、スコット達三人も呼び出されたようだ。
「遅いですね~、ベルガム教官」
エマは今日もほんわかしている。待っている間も、何だか楽しそうだ。
モフモフしたい。
「チッ…、早くしてほしいですわ」
舌打ち…?
いつからクロエはこんなに黒くなったのだろう。
アシュレイお姉様が居ない時は、いつも黒い気がする。
「俺たちに何の用だと思うランド?」
「知るか」
あちらの三人もいつも通り。
皆を一通り見終わったその時…
「おお、もう集まってたか。待たせて悪かったな。で、早速本題なんだが…」
ベルガム教官が入ってくるなり、私たちを呼び出した理由を話し始めた。
全くせわしない人だ。
「最近フェリシアが大量発生しているのは知っているな?」
今更な事を。
そのせいでメイガスは大忙し。アシュレイお姉様とゆっくり話す時間なんてそうそうない。
「もちろん知ってますわ~。アシュレイお姉様が頑張っておられますもの」
「グレン先輩だって先陣を切って戦っているはず」
「その通りだ。しかし問題があってだな・・・、数が多すぎてメイガスも疲労気味だ」
確かにアシュレイお姉様を始め、メイガスの方々を見かけるたび、かなり疲れている様子だった。
「そこでだ。少しでもメイガスの負担を減らすために、マグスを結成することにした。まぁ、簡単に言うとメイガス二軍だな」
マグス…?
メイガス二軍…?
「ベルガム教官、もしかして…」
私はおそるおそる聞いてみた。
「ケイトが思ってる通りだ。お前ら六人には、マグスとしてフェリシア討伐に死力を尽くしてもらう」
私が…
私たちが…
フェリシア討伐…?
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