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-特務科教室-
「私たちがフェリシア討伐…。本当に出来るのでしょうか…」
「頑張りましょうケイト~。アシュレイお姉様のお手伝いが出来るって考えれば、勇気が出ますわ」
勇気が出る…
やっぱりエマも不安って事ね…
「フェリシア…、潰す」
クロエは大丈夫そう。
不安が無さそうなのは羨ましい。
しかし
本当に私たちで大丈夫なんだろうか?
マギとして覚醒していない私たちで…
そこに…
「お前ら、マグス出動だ!急いで教官室に来い!」
ベルガム教官はそう言うと急いで出ていった。
出動…
心の準備はまだ出来ていない。
「…行きますわよ」
クロエが言った。
もう…、やるしかない。
私たちは教官室へ向けて走り出した。
-教官室-
スコット達は既に集合していた。
「全員揃ったな。マグスには、ここへ向かってもらう」
ベルガム教官が示した場所は…
「ヴァレッタの滝…」
そこは、以前にアシュレイお姉様と一緒に、あの方たちと決闘をした場所だった。
「いきなり出動で不安だとは思う。だが、お前らなら大丈夫だ。自信を持て」
こんなありふれた言葉でも、今の私にはありがたかった。少しだけど、気が楽になった。
「ラピスの瞳の元に命じる。マグス、出動せよ!」
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