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「うわ……人混みすごいねぇ……」
「そりゃ、除夜の鐘が鳴る前だし」
「はぐれないようにしないとね。さぁ、陽向ちゃん！」
「…………一応聞くけど、その手は何？」
「はぐれないようにする為だよ！ さぁさぁ、オレの手を握って！ なんなら恋人繋ぎでも構わないよ！」
「するか！ ……ったく」
「陽向ちゃんが手を繋いでくれないー……うぅー……」
「……………………」
「……ん？ あれ？ 陽向ちゃん、この裾を掴む手は？」
「……べ、別に手を繋ぐのが恥ずかしいわけじゃないから！ でも、この人混みだし、迷子にならないよう捕まえさせてほしいだけだからな！」
「…………うん！」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「────というのが、オレの理想の初詣です！」
「永遠の眠りについて一生浸ってろ！」
「ぐげぶぁっ！」
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