郊外という名の都会

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パタパタパタパタ パタパタパタパタ 必死で身体の周りを除湿していると、後ろから声をかけられた…ような気がした。 ただ、こっちは除湿に必死だ。 パタパタパタパタ パタパタパ…おわっ!! いや、つい変な声を出してしまった。 三年ぶりだろうか。 僕の前には、中学のときにひそかに思いをよせていた小坂ゆきが現れた。 髪が大分伸びた。 少し大人っぽくもなった。 しかし三年たった今も、変わらない小坂ゆきがそこにはいた。
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