5/8
前へ
/46ページ
次へ
――高1の時、 凄く仲良くしていた女の子が居た。 その子はその年の夏頃隣の県に 転校してしまったんだけど、 今でも連絡を取り合っていて―… 「お互いの彼氏の話をしてたら、 それじゃあ今度Wデートしよう! って流れになったんです。 その子となんですけど 駄目…でしょうか?」 大まかな事情を伝え、 先生の顔色を伺う。 やっぱ駄目かな? でも久しぶりに会いたいし、 向こうの彼氏さんも気になる―… もう一度お願いしてみようと 話しかけた瞬間 「分かりました。」 そんな返事が返ってきた。 「えっいいんですか?」 意外にも心なしか 楽しそうにする先生。 「えぇ。どこで集まる予定なんです?」 「市内にある遊園地ですけど。」 そう私が告げると間髪入れずに いや、僕たちが向こうへ行きましょう。 と、予定を変更するよう言ってきた。 .
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

619人が本棚に入れています
本棚に追加