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俺の部屋でいつものようにくつろいでいた蜜葉の携帯が、突然音を出した。 「電話?……あ。千尋じゃない」 千尋ちゃんとは、向こうで一緒にWデートをする子の名前らしい。 「もしもし?」 『……、みつ……?』 切れ切れに聞こえてくる声をぼんやりと聞きながら、俺は本を読み続ける。 『……のね、にち……びの』 「うん」 日曜日のことだろうか。 『……で、……から……だって』 「え?いいの?」 蜜葉の表情が驚きに変わる。 「……うん、じゃあ……うん、お願いするわ」 『あ、……に……って……』 「はーい。じゃあねー」 微笑んだ蜜葉が電話をあっさり切って、くるりとこちらを向いた。 .
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