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おかしいなぁ、と蜜葉は眉根を寄せて呟いた。 「ちゃんと報告したはずなのに。――脳内で」 「分かるはずないからね」 俺はどこのエスパーだ! 「まぁいいわよどうでも。とにかくこっちに来てくれるらしいから」 「へぇ……すごいいい人なんだなぁ、その彼氏さん」 教師だからとか関係ないか。 蜜葉の言うとおり、どうでもいいや。 「そうねー……ま、それだけじゃないでしょうけど」 唇に指をあて、いたずらっぽく笑う彼女に俺は疑問符を飛ばした。 「何が?」 「ん、こっちの話」 ふーん、と食い下がるのは諦め。 .
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