3/7
前へ
/46ページ
次へ
一瞬驚いた表情を浮かべた後、 頬に触れている私の手に 自分の手を重る先生―… 「大丈夫ですよ。 心配しないでください。」 そう言い、微笑む。 それに私が笑い返すと そうそう…と言葉を続けた。 「今日は名前で呼んで下さいね。」 「えっ何でですか?」 首をかしげる私を見て先生は まったく…と言う溜め息をつく。 「いくら知り合いが居なくても "先生"と呼ばれるのは まずいでしょう?」 あっ、そうか…… 場所関係なく"先生"って立場が 駄目なんだよね――……。 .
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

618人が本棚に入れています
本棚に追加