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「蜜葉の転校する前のとこに俺たちが行くわけ?」
「そう!物分かりいいわね」
え、と俺は口を開けた。
「結構な距離じゃない?」
いくら隣の県と言えど、それなりに遠い。
今の所持金を考える。
電車代だろ、遊園地の……多分フリーパスだから……よし、まぁギリギリ行けるな。
「あ、お金余裕ない?ごめん、ならあたし出すし……」
「バカ。さすがにカッコ悪いだろ、それは」
「あたしが誘ってるんだし別に」
俺は苦笑して蜜葉の髪を梳く。
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