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「あっあの~…」
「ん?なんです?楠さん。」
「で、でででっ」
「―…宇宙人と交信したいのならば
よそでやって下さいね。」
「なっ、違いますよっ!!」
えー、わたくし楠 千尋。
化学準備室にて、今から先生を
デートってやつに誘おうと
勇気を振り絞ってる最中です……!!
「まったく…。
意味の分からない事を言うために
放課後話があるって言ったんですか?」
そうため息まじりに問いかけ
先生はソファーに腰掛ける。
「そうじゃないんです…。だけど…」
いくら勇気を絞り集めても
肝心の誘い方が分からないから
なかなか切り出せなくて…
そんな風に口ごもる私をみかねてか
先生はとにかく座って話そうと促した。
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