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「…キツく言ってすみません。
でも珍しく楠さんの方から
放課後誘ってくれたんです。
甘い期待をしていた僕は
駄目でしょうか…?」
いつになく弱気な先生―…。
祐哉との一見があって以来
時折見せる不安げな表情。
――何があっても、私が一緒に居たいのは先生だけだよ…――
なんて言っておきながら
デートにも誘えないのか…
つくづく自分の駄目さに嫌けがさす。
――先生を不安にはさせたくない。
そう思い、さっきまで
言い出せずにいた事を聞いてみる。
「先生は今週の日曜日、
予定はありますか…?」
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