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「……キス、して」
「ん」
一つ。
俺の額に落とされた。
タカハルのキスは優しい。
フレンチでもディープでも、温もりを感じる。
暖かくて、好き。
「もっと」
「はい」
おでこに、頬に、瞼に、そして唇に。
離れる寸前に俺から舌を仕掛けた。
戸惑うことなく俺を受け入れて、吸って、刺激をくれる。
気持ちいい。もっともっと欲しくなる。
「んう…ん…」
唇と唇、舌と舌が、絡み、繋がる。
それだけで、もう俺は立ってなんかいられなくなって。
「ふは…」
離れると唾液が糸になり、一瞬繋がる。
すっと途切れて、下に落ちる。
床に落ちたと同時に、俺の膝も落ちた。
「わっ」
「っ、と」
完全に倒れる前に、タカハルが抱き留めてくれる。
大丈夫か、なんて声をかけられて。
大丈夫なんかじゃない。
もっともっとタカハルが欲しい。
でも、もう少しこのキスを楽しみたいのも事実で。
「脱がすぞ?」
「まって」
俺は首を降った。
「もっともっと、
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