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勇者一行は国に裏切られる
「おい、勇者(バカ)何でフルネーム出てるのお前と巫の2人だけなんだよ」
「それもそうだね。巫は良いとしても、なんでこんな人類の最下層より更に下に位置するような社会に存在する理由が全く無いような生命体の名前が紹介されて、私達の名前は紹介されないのには、納得出来ないよね」
「それもそうね。私の愛すべき忍の名前が出されてないという事実を知っただけで、虫酸が走ってしかたなかったところだったのよ。という事だから、大人しくこのアイアンメイデンに入って下さい」
「仁、そんな物騒な物がこんな場所にあるわけな、琴海出すな、頼むから出さないでください」
「姉さん、落ち着いて下さい。そんなのに入れたらここが血で汚れて、掃除する人が迷惑するから」
「そうだよ、こんなクズの血で汚れた床を掃除させるなんて、それだけで鬱になるよ」
「おい、忍と巫さん。あなた方が俺に対して一番酷いこと言ってるんですけど」
「勇士(バカ)、被害妄想はいい加減にしろよな」
「ちょ、戦場。被害妄想ってどういうことだよ、明らかに現実だから、これ。えっ、なに、みんなのその視線は。俺は正しいぞ。いや、俺が正しいんだ」
「(戦場、あれどうする)」
「(無視して本編に入るぞ)」
「(了解)」
「(勇士さん、ごめんなさい。僕だけでは止められませんでした)」
「んじゃ、第2話『勇者一行は国に裏切られる』開演しますか」
「勝手に締めるな戦場ぁ」
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