8人が本棚に入れています
本棚に追加
桜咲き誇る春の季節。
僕は新しい生活の第一歩を踏み出していた。
目の前にはかなりの大きさの学校。
学校の周りには高い塀が設けられ、校門には鉄格子の扉がついている。
僕――森沢勇は、今日からこの学校に通うことになった。
別に転校とかじゃない。
先日中学を卒業し、少しの休みを経て今日は入学式。
つまり、今日からこの高校に通うのだ。
周りには男女で違うものの同じデザインの制服を来た生徒たちが校舎へと入っていく。
他の生徒に習い、僕も校舎へ入ることにした。
目に映るものは全てが新鮮だった。
「おーい!勇ー!」
見知らぬ生徒たちにまだ目に慣れない校舎、聞き慣れた自分の名前…。
本当に全てが新し…
「…ん?なんかおかしいな…?」
しばし思考。
「おーい!勇ってばー!!」
「ゆーうー!!」
増えた。
聞きなれた声と自分の名前。
声のする方へと顔を向ける。
最初のコメントを投稿しよう!