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俺の大布に雪が侵入した日の夜、雪にその理由を聞いた。 「誰かと一緒に眠りたくなりまして・・・・・・・良い夢が見れました。」 そう話した雪の顔は穏やかで、それでいて消え入りそうなまでに儚げなものだった。 俺はこれ以上、理由を聞く事は止そうと考えた。 懐かしさと憧れと望みと諦め、そして隠し事が雪から感じとれたからだ。
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